57.【10月20日(日)晴れ】 竃ヶ谷・ポンポン山 大原野森林公園・森の案内所→竃ヶ谷→No.32→西尾根→ポンポン山山頂→杉谷分岐→東尾根→大原野森林公園・森の案内所
竃ヶ谷 | 竃ヶ谷 | 山頂 | 山頂 | アキチョウジ |
ジンジソウ |
マラソンランナーH氏が休みで札幌から帰ってこられるので久しぶりにご夫妻と山歩きを楽しむことになった。見晴らしがいいところがお好きなH氏の好みに合うだろうということで、最初は鈴鹿の入道ヶ岳も候補にしていたのだが、昨日雨が降ったのでヒルの恐れがあるし、また、遠いので帰りの時間もあるしというようなことで、われわれ通い詰めのような竃ヶ谷・ポンポン山へ出かけることにした。
今の季節、花は少なく、ジンジソウとセンブリが本日の鑑賞の目的である。
森の案内所の駐車場で落ち合い、案内所で届けを出して出発。9時20分。
昨日の雨で最初の徒渉箇所がどうかと思ったが、雨量がそれほど多くなかったのか徒渉は容易であった。あとは竃ヶ谷を遡行していく。柵の中の花はもうほとんどない。アキチョウジぐらいが見られるだけ。ナギナタコウジュももう終わり。
一年以上ご一緒していなかったので、積もる話が一杯で、家族の話、体の話と話が尽きない(もっぱらユッキーとH氏夫人の間だけれど)。目的の1つのジンジソウはやっと発見できた。柵の中で昨年見ていたものは鹿(おそらく)によってすっかり食べられてしまっていたが、柵の外にあり、おそらく鹿が近づけないようなところに咲いていた。しかし、今年は数が少ない。これは異常な暑さによるのだろう。
最初、ダイモンジソウではないかと思っていたこの花は、ユッキーの調査・研究によってジンジソウであることが判明した。
ジンジソウもダイモンジソウもユキノシタ科の多年草の5弁花であるが、その違いは以下のようである(『原色牧野大図鑑』に拠る)。
ジンジソウ | ダイモンジソウ | |
花弁 | 上の三枚はダイモンジソウと比べて小さく、下の二枚が大きく目立ち、漢字の「人」に見える | 上の三枚がジンジソウに比べて大きく、全体として漢字の「大」に見える |
葉 | ダイモンジソウと比べて葉がやや深く切れ込んでいるところから、モミジバダイモンジソウの別名 | 葉の形、毛の有無などで変化が多い |
No.32の標識のところで休憩する。ここから今日初めての本格的な登りとなる。途中で杭を打ち直している管理の方に出会った。顔なじみのお二人である。
カナクギノキの丘に着き、あとは西尾根を山頂へと向かう。ここへ来て初めてハイカーと出会う。山頂に到着したらすでに大勢のハイカーが昼食をとっておられた。真ん中の石テーブルが空いていたので、ここで昼食をとる。コンビニおにぎり2つ。H氏からは、ホットコーヒーと北海道の羊羹を頂く。こちらからはユッキーお手製のアップルケーキ。
あとは下山である。東尾根に向かい、センブリに出会えるかと思っていたら、やはり数が少なくなっていて、まだ蕾の状態であった。もう少し日数が必要なのか、日の光が必要なのか。
センブリは残念だったが、とりあえずはジンジソウを見られたので、今日はこれでよかった。13時45分に森の案内所に到着。後片付けをして、それぞれ別の道で帰宅の途についた。
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