20.【6月28日(土)晴れ】 初夏の竃ヶ谷  大原野森林公園森の案内所→竃ヶ谷→カナクギノキの丘→西尾根→ポンポン山山頂→東尾根→イヌブナの林→竃ヶ谷→大原野森林公園森の案内所  

 
徒渉箇所を振り返る ヤマアジサイ カナクギノキの丘 ポンポン山山頂 オカトラノオ
   
オオルリソウ キツリフネ  キツリフネ
 
ツチアケビ ツチアケビ オニノヤガラ 

 比良に比べて比較的負荷が軽い竃ヶ谷・ポンポン山に行くことにした。腰・脚は100パーセントすっきりとはいかないが、それを理由に山に出かけないと筋肉は衰えるばかりとなるので、まさに「腰痛は歩いて治す」(谷川浩隆)の実践である。一方でキツリフネとツチアケビの開花の情報が山友から寄せられているので、これを楽しみに出かける。

 名神、新名神で高槻へ。そこから枚方・亀岡線。順調に9時すぎに駐車場に到着する。

 案内所で竃ヶ谷入渓の申請書を提出したところ、係の方からオニノヤガラが咲いているとの新しい情報を得た。これはこれで楽しみが増える。

 最初の徒渉箇所。水量やや多く、長靴を持ってきて試し履きをすればよかったと思う。今日は暑いことは暑いが、割合からっとしていて、時折微風があるので、大汗をかくこともなく歩いて行ける。竃ヶ谷は流れに沿って歩けるので、樹があるところは特に快適。

 花を探しながらゆっくりと谷を遡行する。

 竃ヶ谷の終わり、ケヤキ谷への分岐のところで、フクジュソウ保護区を経てカナクギノキの丘へ。今日初めての山らしい斜面。お腹も空いてきているのでこの登りはきつい。

 どこで食べようか。リョウブの丘でとも思ったが、ここで食べるとポンポン山への食後の登りはつらいので、このプランは却下。結局山頂でということにする。

 木の下で空いているベンチがみつかり、ここで昼食。食事後すぐ下山の途へ。杉谷分岐から東尾根に。ここからそのままアップダウンを繰り返しながら森の案内所に戻ることも考えたが、もう一度竃ヶ谷の花探索に向かうことにする。まずはツチアケビ保護地の鉄塔のピークに。かつてあれほど咲いていたツチアケビが2株だけしか見当たらなかった。一体どうなっているのだろう。

 仕方なく、さらに東尾根を進んでイヌブナの林に。ここで驚くべき残念なことが起こっていた! ミヤマウズラを毎年楽しみにしていたのに、木とともに下草が刈られ、明るい空き地となってしまっているではないか。近くに「カエンダケに注意」という掲示があったので、推測だが、このあたりにカエンダケが生えていて木もろとも草を全部刈り取ったのではなかろうか。

 がっかりしながら、竃ヶ谷へ降る。東尾根、竃ヶ谷では全く誰にも会わなかった。誰の遠慮もなしに、朝同様にぶらぶらと森の案内所に戻った。森の案内所で係の人に報告を済ませ、今日の花探索竃ヶ谷を終了した。

 キツリフネは2箇所で花を確認したし、オニノヤガラはこんなところに咲いているのだと驚きながら3株確認。ツチアケビは東尾根の保護地を含めて2箇所で。あともう一つ知っているのだが、確認のために藪漕ぎをしだしたところ、ダニが次々に脚に付き始めたので、確認には向かわず退散した。十分ディートあるいはイカリジンを散布してダニ退治して向かうことも考えたが、ここでそうまでして藪漕ぎすることもあるまいと判断した。今各地でマダニによるSFTSで死亡のニュースが流れることが多くなったが、十分に注意したいと思う。