26.【7月30日(水)晴れ】 またまた竃ヶ谷  大原野森林公園森の案内所↔竃ヶ谷↔カナクギノキの丘↔西尾根↔ポンポン山山頂(完全ピストン)  

ハグロソウ オオカモメヅル 山頂 カナクギノキの丘 ウバユリ(7月26日) ウバユリ(7月30日) ミツバウツギの惨状

 4日後オオキツネノカミソリはどの程度になっているか、ウバユリの花は開いているかを確認のために、またまた竃ヶ谷に出かけた。比良には行きたいし、比叡山にも行きたいのだけれど、車で行けて、すぐに山道に入れる竃ヶ谷のこのお手軽さは捨てがたい。この暑い中、車道を歩くのだけは勘弁してほしい。

 いつもの道で9時過ぎに森の案内所に到着する。9時10分車を離れる。水曜日であるのにもう3台車が駐まっていた。

 蝉の鳴く中、まずは案内所で届けを提出し、入山の儀式をすませて案内所から降りていく。

 草が刈られて見つからないかと思っていたハグロソウが見つかり、まずはうれしい。
 
 あとは淡々と竃ヶ谷を遡行する。手近なところにあったウバユリは緩い柵のため鹿に食べられてアウト。ツチアケビはまだ残っていて、ここに我咲けりと実が宣言している。

 そして、オオキツネノカミソリ。まさに絨毯のように一面咲き誇っていた。よかった、よかった。

 オオキツネノカミソリはあちらこちらに咲いており、強烈な日に照らされた花はすでに白くなっているが、一方、柵の遠く向こうの方では木の下で鮮やかな色を見せている。どこで咲くかで運命が決まっているようである。

 そしてウバユリの保護地。上の写真でもお分かりのように4日で見事開花した。これ以外にも3株ほどこの保護地にあるが、開花はまだまだこれからのようだ。さらに他の柵のなかにも2株ほどは開花を待っている姿を確認できた。

 悲しい確認もした。遠くから見ると葉っぱが白くなっている木があちらこちらと目に入った。よく見ると、すべてミツバウツギの木で、虫に葉っぱが食い散らされ、わずかに葉脈だけが残っているという惨状を呈していた。

 竃ヶ谷からカナクギノキの丘へ登る。それからは休憩を重ねながら山頂へ向かった。竃ヶ谷ではオオキツネノカミソリ狙いであろうハイカーが何人も見られたが、西尾根ではほとんど人に会わない。山頂でも人は2,3人。木陰で昼食を楽しんだ。

 さて、下りはどのルートにしようか?これまでは東尾根にまわりケヤキ谷で再び竃ヶ谷に降りたが、今日は多少の時間の節約でピストンで竃ヶ谷に降りることにした。okaokaさんの記録を見ると、われわれが山頂をあとにした頃にはすでに森の案内所に着かれていたようだ。ばったりが出来ずに残念。

 帰りの竃ヶ谷で竃ヶ谷管理人のFさんほか2人の管理人と出会って、ミツバウツギの虫のことを話題に出したら、もちろんFさんも気づいておられて、なにかのガの幼虫が犯人だろうということであった。これで木が枯れてしまうことは多分ないだろうとの見立てであったが、果たして来年どうなるだろう。

 15時に森の案内所に到着し、着換えをすませ、水を一本買い、車のところに着く。15時15分。予定より少し遅くなってしまった。帰宅は16時半ぐらいだったろうか。

 3回続けて竃ヶ谷を訪問し、オオキツネノカミソリとウバユリの成長を見守ってきた。昨年よりは少し遅い開花だが、森の管理人さんたちは口をそろえて今日がオオキツネノカミソリの一番いいときだと仰っていた。このときに竃ヶ谷に来ることが出来てまことにラッキーだった。