43.【10月29日(水)晴れ】 秋の八雲ヶ原   イン谷口→大山口→正面谷→金糞峠→奧の深谷→八雲ヶ原→クマ道→北比良峠→ダケ道→大山口→イン谷口

奧の深谷で 八雲ヶ原で 八雲ヶ原 ゲレンデ跡で八雲ヶ原、コヤマノ岳を望む ダケ道から釈迦岳
     
センブリ キッコウハグマ リンドウ リンドウ
       
ウラジロ  サワフタギ  タンナサワフタギ  ダイモンジソウ
       
コブシ シロダモ  フクオウソウ   キクバヤマボクチ  

 脚を延して久しぶりにコヤマノ岳まで行こうと奮い立って出発したが、金糞峠を目指して正面谷を登っている間に、徐々にしんどくなってきて、結局、八雲ヶ原に予定を変更せざるを得なくなった。しかし、そのおかげで思いもかけない奇跡的な再会があったのである。

 いつものように名神、湖西道路でイン谷口に向かう。途中、妹子の郷で食料を調達し、入山の儀式をすませる。平日であるにもかかわらず、8時過ぎで駐車場には数台車が駐まっていた。出発8時20分。

 
KBさんがテントから出られていたのでご挨拶。その前にもう一つ見慣れないテントがあり、そこからなんと奧の深谷で橋などのメンテをしてくださっているWDさんが顔を出された。クマの情報など話題にしてしばらくお二人とお話しする。

 さて、お目当ての花を確認しながら正面谷を登っていく。登りにつれて次第に脚の違和感が出てくる。もう少しで金糞峠というところで、コヤマノ岳はやめとこうかとユッキーに提案する。ユッキーも同意。

 金糞峠は風が強く、奧の深谷に降りたところで休憩する。麹甘酒を飲む。八雲ヶ原までというと途端に元気になる。

 八雲ヶ原へのこの道はいつ来ても心地よい散歩道である。紅葉(黄葉)を探りながら歩きを楽しむ。ぼちぼち紅葉(黄葉)は始まったようだ。本格的になるのはあと10日か2週間はかかるだろう。

 八雲ヶ原に到着して石テーブルで食事。今日もお握りと甘納豆。食べ終わろうとしていたところ、ゲレンデから降りてくる二人のハイカーがいて、少し離れたところの石に腰掛けて昼食をとろうとしていた。そのうちの一人の白のザックと背格好。そう、土曜日に大文字山の山頂で会った関大ワンゲル部のキャプテンではないか。

 確かめてみるとやはりそうだった。土曜日にはワンゲル部の連中と伏見稲荷から東山トレイルで大文字山を経て比叡山まで歩いたそうだが、今日は近江高島駅からリトル比良を経て縦走し、釈迦岳を経て八雲ヶ原に来て、これから武奈ヶ岳に登るのだとか。距離を考えただけでもすごい。やはり若いと馬力が違う。

 しかし、それにしても奇跡的な再会だった。大文字山で「それではまたどこかで」と言って、別れたのだが、こんなに早く再会するとは。

 お別れしてからゲレンデ跡を少し登る。マツムシソウもワレモコウも姿を現していない。しかも、昨年足の踏み場に困るほどあったセンブリも確認できない。出るのが遅いというよりは夏の暑さと水不足で蕾をつけることが出来なかったのではなかろうか。別のところのセンブリ街道では蕾は多数確認できたが、はたして咲くことができるのか、大いに不安が残る。

 花探索を終えてからクマさん道を登り、北比良峠からダケ道で下山した。

 キタヤマブシ、ウメバチソウはもう終わり、キクバヤマボクチは終わりかけであった。フクオウソウも終わりかけか。

 駐車場所到着が15時11分。6時間51分の歩きであった。コヤマノ岳まで行っていたらあと1時間半ほどプラスになっていたことだろう。現在糖分制限中なのでホットステイションには寄らず、湖西道路、名神で無事帰宅した。